技術情報

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開発者コラム

図研エルミックのエンジニアが開発にまつわるコラムを書いています。


 

2009年 news64号

2009/04/01

システム開発時の仕様書の重要性

西日本技術第一BU・二課 Y.N

私は2年目の途中から、駅の制御装置のシステム開発に携わっています。駅の制御装置とは、列車のダイヤや案内等の文章を駅の表示器に表示するための信号を送信したり、次に到着・出発する列車の案内を放送装置から放送するための信号を送信する装置です。

開発を始めるための最初の作業は、お客様から頂いたシステムの仕様書を読むことでした。駅の制御装置の主な機能は表示・放送することですが、システムではその他に、時刻の管理、表示器・放送装置の状態管理、上位装置との通信等の機能を持っています。この仕様書を読むことによって、私はシステム全体の仕様を理解することができました。システムの仕様を理解することは、開発をする上で必要なことですが、その他に、システムテスト時にも仕様を理解していることで、誤りに気付くことができる、などの利点があります。

また、この仕様書には、他の会社で開発されている情報も記載されていました。そのため、自社で仕様書を修正した後も、他の開発会社では修正前の仕様書に基づいてシステムを開発している、という場合があります。その結果、表示器に表示される内容が異なってしまう、ということが起こったりします。

このように、仕様書は全体で同じものを参照していないと、期待している動作をしません。

私は3年目の途中から異なる路線の駅の制御装置のシステムも開発することになりましたが、そのシステムの仕様書は十分ではありませんでした。そのため、最初の作業は前回と異なり、すべてのプログラムを解析することになってしまいました。

最初の開発では、仕様を理解してからプログラムの解析を行ったため、理解しやすかったのですが、次の開発のように、仕様を十分に理解できていない状態でプログラムを解析すると、どこから解析すればよいかわからず、手探り状態で解析をすることになってしまいます。

もし仕様書が十分にあれば、プログラムの解析も円滑に進めることができたかと思います。開発途中に新たに開発する人が追加された場合や、自分が開発の担当から外れ、他の人に引き継ぐ場合にも、円滑にできます。

システム開発時には、仕様書の存在が本当に重要だと思います。

 
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