技術情報

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開発者コラム

図研エルミックのエンジニアが開発にまつわるコラムを書いています。


 

2009年 news65号

2009/06/01

昔ながらのシリアル通信

製品開発第四部 第二課 T.K

こんにちは。
ハードウエア開発担当の50歳の現役エンジニアです。

現在コンピュータ間通信といえば、Ethernetを使ったTCP/IPプロトコルが主流ですが、RS232と同期モデムを使ったホストコンピュータへの接続や、RS422を使った生産設備間の通信など、低速通信がまだまだ使われています。それらに使われる通信プロトコルもHDLC、BSC、SECSなどの標準プロトコルから、各メーカ独自のプロトコルなど、それこそ装置の数だけ通信プロトコルは存在します。

これらの通信をサポートできる拡張ボードとして、弊社のインテリジェント通信ボード PCI-COM/FPGA があります。1985年に販売開始したPC9801 CBUS用のインテリジェントシリアル通信ボードを始めとして、富士通FMR用、DOS/V ISA用、ノート用PCMCIA、Windows用PCI、Linux用PCI-Expressなど、時代に合わせた通信ボードを提供してきました。

これらの通信ボードはドライバインターフェースに互換性があるため、PC9801にCBUS用通信ボードで組んだ30年前のシステムを、最新WindowsパソコンとPCIバス通信ボードに移行することも簡単にできています。弊社のインテリジェントシリアル通信ボードは内蔵された8086 CPUにより各種プロトコルをボード内で独立して処理します。そのためユーザーアプリケーションでは発呼や着呼の制御、エラーパケットの再送、論理チャネルごとの制御などから解放され、通信データの処理に専念できます。

組み込み製品や制御装置などで通信ボードは、10年20年はあたりまえに使われ続けます。我々の製品でもISAバス時代の製品がまだまだ現役で使われています。30年以上これらの通信ボードとソフトウエアを提供し続け、最新のボードでは、CPUや通信コントローラをFPGAに一体化することにより、CPUの寿命以上に通信ボードの長期供給を可能としています。

ギガビットを超える高速通信や無線通信が次々と出てきていますが、大昔に制定された低速通信もまだまだ生き残って行くと考えています。しかし、あと20年もすれば、低速通信でのプロトコル処理を作れる人はいなくなってしまうかもしれません。

私は今日も新人に、1ビットの入出力ポートを操作しながら通信する方法を、根気よく教えています。

 
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