ソフトウェア受託開発ブログ「IPカメラ、IPスピーカーのOPC UA対応を可能にするアドインソフト」

2024年7月10日に投稿したブログ「監視カメラ用SDKを使いこなしてカメラシステムを構築支援」でもご紹介しましたが、当社ではIPカメラベンダーが提供しているSDKやアプリケーションプラットフォームに、ユーザー様の求めに応じて、さまざまな通信規格やAI、外部ツールとの通信を可能にするアドインソフトの開発やカスタマイズサービスを提供しています。今回、新たに開発した、OPC-UA対応アドインソフトについてご紹介します。

OPC UAは、OPC Foundationが策定する、プラットフォーム非依存を特徴とする通信規格です。FAでの使用が主ですが、OPC Foundationの公式サイトでは、スマートエネルギーへの応用例も紹介されています(2025年2月26日閲覧)。

OPC UAクライアント実装ネットワークスピーカー デモンストレーション

今年の1月、東京ビッグサイトで開催された「スマート工場Expo 2025」のAxis様のブースで、OPC UA経由でPLCと連携したAxis製ネットワークスピーカーから、状況に合わせて警報が流れる、という当社が開発をサポートしたデモを展示していただきました。Axis様が提供しているアプリケーション開発プラットフォームであるACAP用に、当社が開発中のOPC UAクライアント機能のアドインソフトをAxis様のネットワークスピーカーに実装したものです。

クライアント側のエッジデバイスに実装されたアドインソフトが、PLC(OPC UAサーバー)にアクセスしてPLC側の情報をAxis製エッジデバイス向けのイベントに変換します。PLC側の情報に応じて、エッジデバイスを通じて音や光、テキストで警告を発することはもちろん、監視システムとの連携も可能にします。

OPC UAサーバー機能も視野に入れた開発プラン

現在開発済みのエッジソフトは、エンジニアリングサービスの技術資産として活用中です。現在はクライアント側だけですが、サーバー側のソフトの開発、もしくはクライアント側ソフトを機能拡張し、カメラ映像(侵入者など)をトリガーにPLCを制御するなど、システムレベルでPLCとの双方向連携を実現してユーザーが希望するシステムを構築できるようにする予定です。

当社は、Axisチャネルパートナープログラム参加企業です。